ホラーは得意じゃない方です。でも都市伝説や心霊オカルト系の動画はうっかり見てしまう。
結論から言うと、『ドールハウス』は矢口史靖がはじめて手掛けたホラーであり、都市伝説の”気配”に満ちた家族の”ヒューマンドラマ”でした。

ホラーは得意じゃない方です。でも都市伝説や心霊オカルト系の動画はうっかり見てしまう。
結論から言うと、『ドールハウス』は矢口史靖がはじめて手掛けたホラーであり、都市伝説の”気配”に満ちた家族の”ヒューマンドラマ”でした。
・ホラー耐性は低め〜中程度。それでも観切れる”静かな怖さ”を探している人
・矢口史靖の”別の顔”を確かめたい人
・亡くした誰かを想う感情に、静かに寄り添ってほしい人
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 劇場公開日 | 2025年6月 |
| 上映時間 | 110分 |
| 監督・原案・脚本 | 矢口史靖 |
| 主演 | 長澤まさみ |
| ジャンル | ホラー/ミステリー |
| 配給 | 東宝 |

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あらすじ(導入と中盤まで)
5歳の娘・芽衣を亡くした母・鈴木佳恵(長澤まさみ)と、父・忠彦(瀬戸康史)。最愛の子を失った家庭には、当たり前だった日常の輪郭がひとつ抜け落ちている。佳恵はふらりと出かけた骨董市で、芽衣にそっくりな顔立ちの古い人形を見つける。
家に持ち帰った瞬間から、空気が変わった——とまでは映画は言わない。ただ、佳恵が人形に話しかけ、撫で、名前を呼ぶ場面の——ひとつひとつの所作が、育児の反復に重なっていく。読み聞かせの時間、食事の順番、お風呂の温度。佳恵は人形に”それ”を再現しようとする。忠彦は最初やすやすと見守り、やがて不安の色を帯びる。
季節の移ろいとともに、家の中に”別の気配”が宿る。鏡に映る位置が違う、違う部屋から衣擦れの音がする、玄関の鍵がかかっていないのに足音が残っている。佳恵本人は、おかしいと思わない。これが『ドールハウス』が積み上げる、恐ろしいまでの”普通の狂気”だと思います。
観る前に知って楽しい3つのポイント —裏話と俳優のコメント—
『ドールハウス』は怖い話に聞こえるけど、インタビューを読むと”けっこう笑える現場”だったようです。観る前にこの3つだけ知っていると、本編の受け取り方がちょっと変わります。
① 矢口史靖 ホラー初挑戦は”お願いされて始めた”
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』の矢口史靖にとって、本作は初のホラー。SCREEN ONLINEのインタビューで、矢口自身は「僕のところにカタギリさんという若い脚本家から企画が来た」と語っている。”Jホラーの申し子”こと『呪怨』清水崇との対談(MovieWalker)では、「観客が能動的に怖がってくれるような”共犯関係”を作れたら」という狙いが明かされています。
② 長澤まさみ曰く、人形”アヤ”は”現場で一番の大御所”
本作のもう一人の主役となる少女人形・アヤは、特殊メイク・特殊造形の藤原カクセイ(ダミーヘッドデザインズ)が矢口監督と組み上げて造形した。ロングインタビュー(wwDJAPAN)で長澤は「照明がどう当たるかで表情が変わってくる。だからアヤちゃんもお芝居をする。ちゃんと私たちと共演していた。現場で一番大御所感があった」と語っています。画面に映る”静かな存在感”は、造形と照明の合作だったようです。
③ 瀬戸康史、ジャパンプレミアで”リアル恐怖体験”を暴露
ジャパンプレミアで「撮影で”ドアの前に女性がいた”体験をした」と話し、長澤まさみが「一番ゾクゾクしました」と反応した場面が報じられました。”お父さんが一番怖がっていた現場”という裏話は、劇中で忠彦が少しずつ怯えていく演技の説得力と地続きだったようです。
『ドールハウス』はどこで観られる?
よくある質問
- Qドールハウス』は怖すぎる?
- A
Jホラー不慣れな私でも観切れる範囲。怖い瞬間を連打するより、”普通の所作がゆっくり変に見える”タイプなので、ホラー耐性低めの人にこそ届きやすいと思います。
- Q原作はある?
- A
原作なし。矢口史靖によるオリジナル脚本です。
- QPrime Video以外で無料視聴できる?
- A
見放題無料はPrime Video独占。無料トライアル中なら実質無料で視聴可能です(2026年8月時点)
まとめ
『ドールハウス』は、矢口史靖が初めて描いたホラーであり、私が観て”静かな怖さ”を知った一本でした。佳恵が人形に注ぐ手つきが育児の反復に見える、あの「狂気に至る前の時間」を丁寧に積んだ脚本。そして長澤まさみの静かに揺れる声が、この映画の引力になっています。

都市伝説や心霊の話をうっかり見てしまう人こそ向いていると思います。怖いシーンの数で勝負するのではなく、観終えたあとに残る”部屋の空気”で勝負する——そんなJホラーの静かな更新だと思います。

