心をえぐる思春期映画の傑作がここに
「惡の華」をご存知ですか？累計発行部数300万部を突破した押見修造の名作漫画が衝撃的な実写映画として生まれ変わりました。この作品、ただの青春映画だと思って観ると、きっと度肝を抜かれることでしょう。
なぜなら、誰もが経験したであろう思春期の鬱屈した感情を、これでもかというほど生々しく描いているからです。観終わった後、あなたもきっと自分の中学時代を思い出してしまうはず…。
今回は、この問題作「惡の華」について、どこで見られるのかという配信情報から、キャスト紹介、そして気になる結末まで、ネタバレ注意で徹底解説していきます！
この映画の見どころ
1. 玉城ティナの怪演が話題に
普段は清楚な印象の玉城ティナが演じるのは、主人公を翻弄する問題児・仲村佐和。「クソムシが…」というセリフで主人公を追い詰める姿は、まさに圧巻です。この役で彼女の新たな演技の幅を見ることができます。
漫画のキャラクターそのまま。いや、それ以上かも。実写再現率:120％！
2. 群馬県桐生市でのオールロケ
原作者・押見修造の故郷である群馬県桐生市で、ほぼすべてのシーンが撮影されました。雷電神社やさくら遊園など、実際にファンが聖地巡礼に訪れるロケ地の美しい映像も見どころのひとつです。押見漫画を忠実に実写化しようとする本気度がうかがえます。
3. 思春期の禁忌を描いた衝撃的なストーリー
体操着を盗むという衝動的な行為から始まる、取り返しのつかない悪夢のような展開。観る人によっては気分が悪くなるほど生々しくドロドロな心理描写が続きますが、それこそがこの作品の魅力です。
あらすじ（ネタバレ注意）
山に囲まれた閉塞感溢れる地方都市。中学2年生の春日高男（伊藤健太郎）は、フランスの詩人ボードレールの詩集「惡の華」を愛読する文学少年でした。クラスの誰とも馬が合わず、孤独な毎日を送っていた春日。
そんな彼が密かに憧れていたのが、クラスのマドンナ・佐伯奈々子（秋田汐梨）でした。ある日の放課後、ふとした出来心から佐伯さんの体操着を盗んでしまった春日。しかし、その現場をクラスの問題児・仲村佐和（玉城ティナ）に目撃されてしまいます。
仲村は春日の秘密を握り、「契約」と称して彼を自分の思うがままに操るように。「佐伯さんとデートしろ」「図書室で体操着を着ろ」など、エスカレートしていく要求に、春日の精神は徐々に追い詰められていきます。
そして迎える学園祭当日、仲村に促された春日は、全校生徒の前でとんでもない行動に出てしまい…。
結末については、実際に映画をご覧いただくのが一番です！この後の展開は予想を裏切る衝撃の連続が待っています。
家族と観ると、ちょっと気まずい空気になるかもしれません。ひとりでじっくり味わうのが正解です。
キャスト
春日高男役：伊藤健太郎
文学を愛する内向的な中高生を、繊細かつ狂気的に演じました。この作品で伊藤健太郎の演技力の幅広さを実感できます。
仲村佐和役：玉城ティナ
春日を翻弄する問題児を怪演。普段の清楚なイメージを完全に覆す、圧倒的な存在感で観る者を震撼させます。
佐伯奈々子役：秋田汐梨
クラスのマドンナでありながら、物語が進むにつれて豹変していく複雑な役どころを見事に演じ分けました。
常磐文役：飯豊まりえ
高校編のヒロインとして登場。映画版で初映像化された重要なキャラクターです。
その他のキャスト
松本若菜 黒沢あすか 高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
作品概要
監督: 井口昇（「覚悟はいいかそこの女子。」）
脚本: 岡田麿里（「心が叫びたがってるんだ。」、「アリスとテレスのまぼろし工場』」）
原作: 押見修造「惡の華」（講談社「別冊少年マガジン」掲載）
公開: 2019年
この映画は、押見修造自らが井口昇監督を逆指名したことでも話題になりました。原作者が「長年の夢だった」と語るほどの信頼関係から生まれた作品です。また、「惡の華は井口監督の最高傑作」と語るほど（コミックナタリーでのインタビュー）、原作者お墨付きの実写化です！
「惡の華」はどこで見られる？配信情報
気になる配信情報ですが、「惡の華」は以下のサービスで視聴できます。
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まとめ：観る勇気があるなら、絶対に見逃せない問題作
映画「惡の華」は、単なる青春映画の枠を超えた衝撃作です。思春期の暗部を容赦なく描いた原作の魅力を、実写ならではの生々しさで表現しています。
押見修造ファンはもちろん、これまで知らなかった方にもぜひ観ていただきたい作品です。ただし、かなり重いテーマを扱っているので、心の準備をしてから視聴することをおすすめします。
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観終わった後は、ぜひ原作漫画も読んでみてください。映画では描ききれなかった細かい心理描写も楽しめますよ！
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