【映画】志乃ちゃんは自分の名前が言えない｜吃音を描いた感動の青春ドラマ【南沙良×蒔田彩珠】あらすじ・キャスト・配信情報

言葉にできない想いを抱える少女たちの心温まる友情を描いた映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。南沙良と蒔田彩珠のダブル主演で話題を呼んだ本作は、押見修造（惡の華、血の轍、他）の実体験を基にした同名漫画の映画化。吃音という障がいと向き合いながらも、アイデンティティを見つけていく高校生の成長物語です。

見どころ

1. 南沙良の圧倒的な演技力

主人公・志乃を演じる南沙良の演技は必見です。吃音で言葉に詰まる瞬間の表情、必死に自分を表現しようとする姿勢など、繊細な心情を見事に表現。言葉にならない感情を身体全体で演じ切った、彼女の代表作のひとつといえる演技です。

2. リアルな吃音の描写

原作者・押見修造氏の実体験をベースにしているため、吃音の描写が非常にリアル。特に「あ」行の発音が苦手という志乃の設定は、同じ悩みを抱える人々から高い評価を受けています。作品では「吃音」という言葉を使わず、繊細に描かれているのも印象的です。

3. 静岡県沼津市の美しいロケ地

撮影地である静岡県沼津市の風景も見どころのひとつ。旧静浦中学校、あゆみ橋、仲見世商店街など、実際に訪れることができるロケ地が数多く登場し、青春映画にふさわしい美しい風景を楽しむことができます。

あらすじ（ネタバレなし）

高校1年生の大島志乃（南沙良）は、吃音症のため上手く言葉を話すことができません。クラスでの自己紹介では自分の名前さえ言えず、同級生に笑われてしまう日々。孤独な高校生活を送る志乃でしたが、ある日、校舎裏で同級生の岡崎加代（蒔田彩珠）と出会います。

音楽好きで自由奔放な加代は、志乃の言葉の問題を気にせず接してくれる初めての友達でした。二人は次第に心を通わせ、文化祭での音楽発表を目指すことに。しかし、思わぬトラブルが二人の関係に影を落とし…。

言葉にできない想いを抱えながらも、真の友情と自分らしさを見つけていく感動の物語です。

【ネタバレ注意】ラスト・結末について

物語のクライマックスで、吃音で苦しむ志乃が「普通の高校生になりたい」と心の内を明かすセリフが印象的。

最後はお互いを理解し合えたのか？（考察ポイント）。完全にハッピーエンドとは言えませんが、それぞれが成長し、前向きに歩んでいく姿が心に残る結末となっています。

作品概要・キャスト

作品情報

• 原作：押見修造「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」（太田出版）
• 監督：湯浅弘章
• 脚本：足立紳
• 公開：2018年
• 上映時間：110分

主要キャスト

• 大島志乃：南沙良 – 吃音症の高校1年生
• 岡崎加代：蒔田彩珠 – 志乃の友達、音楽好き
• 菊地強：萩原利久 – 志乃のクラスメート
• 小川悦子：山田キヌヲ – 担任教師
• 大島由美：奥貫薫 – 志乃の母親

感想

本作は単なる青春映画を超えたメッセージ性を持つ作品だと思います。「吃音」をテーマにしながらも、説教臭くならず、自然な形で「違い」を受入れ、「生き辛さ」を理解することの大切さを描いていると思います。

南沙良の演技はとても素晴らしく、言葉に詰まる瞬間の表情や友達への想いを込めた眼差しなど、繊細な演技が良かったです。また、蒔田彩珠演じる加代の芯のあるやさしさも物語に温かみを与えています。

特に印象的だったのは、志乃が泣き叫びながらも声を絞り出すシーン。言葉にできない悔しさや苦しさが深く刺さりました。

静岡県沼津市の美しい風景も相まって、青春の甘酸っぱさと苦さが見事に表現された傑作だと思います。

どこで見られる？配信情報

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は、以下の動画配信サービスで見放題で視聴できます。

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まとめ

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は、吃音という障がいを通して、真の友情と自己受容の大切さを描いた感動作です。南沙良と蒔田彩珠の自然体な演技、静岡県沼津市の美しい風景、そして心に響く音楽が見事に調和した青春ヒューマンドラマとなっています。

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